軍事・安全保障
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2014年 大晦日の老人性躁鬱・脱走兵の処遇  アメリカの場合
 
 追補

緊急提言

安倍首相の安全保障法案 強行採決の前に

  追記 開戦委任法
  








 2015年以降

防衛省の武器調達

追補

ガリポリの戦いとトルコの近代化

エルトウールル号の日本訪問

追記

映画 海難1890
 トルコとの絆
   

ドイツの敗戦処理と北方4島

シャルリー・エブドと筑波大事件

デンマークのテロに想う

多民族国家・マレーシア

ポーランド近代史

ポーランドとシラフタ

ドイツの敗戦処理と北方4島

神風とサンゴ密漁船

警備・巡視母船の建造

自衛官と軍用犬の命

映画 イミテーションゲーム
 追記 ポーランドによるエニグマ解読


F2B戦闘爆撃機の復帰
 追補
渡部陽子さんによる


新たな日米防衛協力のための指針・2015年

オスプレイの横田基地配備

チューズデーに逢うまで

ナチス 全権委任法
 追記
  
徴兵制
  

文民統制 その1

文民統制 その2

テロは怖いのか?
追記 パリテロの追悼

映画 ドローン・オブ・ウオー

緊急提言  国連軍創設

陸軍桶川飛行学校
練習機での特攻

観戦武官


妻との特攻
 谷藤徹夫・朝子













































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































2014年 大晦日の老人性躁鬱・脱走兵の処遇  アメリカの場合
 
 追補

緊急提言

安倍首相の安全保障法案 強行採決の前に

  追記 開戦委任法
  








 2015年以降

防衛省の武器調達

追補

ガリポリの戦いとトルコの近代化

エルトウールル号の日本訪問

ドイツの敗戦処理と北方4島

シャルリー・エブドと筑波大事件

デンマークのテロに想う


多民族国家・マレーシア

ポーランド近代史

ポーランドとシラフタ

映画 海難1890
 トルコとの絆
   

ドイツの敗戦処理と北方4島

神風とサンゴ密漁船

警備・巡視母船の建造

自衛官と軍用犬の命

映画 イミテーションゲーム
 追記 ポーランドによるエニグマ解読


F2B戦闘爆撃機の復帰
 追補
渡部陽子さんによる


新たな日米防衛協力のための指針・2015年

オスプレイの横田基地配備

チューズデーに逢うまで

ナチス 全権委任法
 追記
  
徴兵制
  

文民統制 その1

文民統制 その2

テロは怖いのか?

映画 ドローン・オブ・ウオー

緊急提言  国連軍創設


陸軍桶川飛行学校
練習機での特攻


妻との特攻
 谷藤徹夫・朝子































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































2014年 大晦日の老人性躁鬱・脱走兵の処遇  アメリカの場合
 
 追補

緊急提言

安倍首相の安全保障法案 強行採決の前に

  追記 開戦委任法
  








 2015年以降

防衛省の武器調達

追補

ガリポリの戦いとトルコの近代化

エルトウールル号の日本訪問

映画 海難1890
 トルコとの絆
   

ドイツの敗戦処理と北方4島

シャルリー・エブドと筑波大事件

デンマークのテロに想う

多民族国家・マレーシア

ポーランド近代史

ポーランドとシラフタ

ドイツの敗戦処理と北方4島

神風とサンゴ密漁船

警備・巡視母船の建造

自衛官と軍用犬の命

映画 イミテーションゲーム
 追記 ポーランドによるエニグマ解読


F2B戦闘爆撃機の復帰
 追補
渡部陽子さんによる


新たな日米防衛協力のための指針・2015年

オスプレイの横田基地配備

チューズデーに逢うまで

ナチス 全権委任法
 追記
  

徴兵制
  

文民統制 その1

文民統制 その2

テロは怖いのか?
 追記 パリテロの追悼


映画 ドローン・オブ・ウオー

緊急提言  国連軍創設

陸軍桶川飛行学校
練習機での特攻


妻との特攻
 谷藤徹夫・朝子









































































































































































































































































































































































































































































2014年 大晦日の老人性躁鬱・脱走兵の処遇  アメリカの場合
 
 追補

緊急提言

安倍首相の安全保障法案 強行採決の前に

  追記 開戦委任法
  








 2015年以降

防衛省の武器調達

追補

ガリポリの戦いとトルコの近代化

エルトウールル号の日本訪問

映画 海難1890
 トルコとの絆
   

ドイツの敗戦処理と北方4島

シャルリー・エブドと筑波大事件

デンマークのテロに想う

多民族国家・マレーシア

ポーランド近代史

ポーランドとシラフタ

ドイツの敗戦処理と北方4島

神風とサンゴ密漁船

警備・巡視母船の建造

自衛官と軍用犬の命

映画 イミテーションゲーム
 追記 ポーランドによるエニグマ解読


F2B戦闘爆撃機の復帰
 追補
渡部陽子さんによる


新たな日米防衛協力のための指針・2015年

オスプレイの横田基地配備

チューズデーに逢うまで

ナチス 全権委任法
 追記
  
徴兵制
  

文民統制 その1

文民統制 その2

テロは怖いのか?
追記 パリテロの追悼

映画 ドローン・オブ・ウオー

緊急提言  国連軍創設

陸軍桶川飛行学校
練習機での特攻


妻との特攻
 谷藤徹夫・朝子

特別操縦士学生






























































































































































































































































































































































































































































































































































































































軍事・安全保障その2




2014年 大晦日の老人性躁鬱    

        脱走兵の処遇  アメリカの場合  

 

 今日で2014年は終わりです。新しい新年を迎えるために、田舎老人の杞憂です。

今年は安倍政権になって

日本版NSC創設、
特定秘密保護法の成立
武器輸出の緩和
集団的自衛権の解釈変更での行使容認を閣議決定

 これらの歴史的転換になる大事なことを決めました。

 先の選挙では国民が安倍さんに白紙委任でおまかせという選択を選らんだ状況
です。近い将来に、理由はともかく、自衛隊が海外に出動して戦争をする国になる
のでしょう。

 その時になって選挙に棄権して、J婚と騒いでいたお年頃の女性は、こんなはず
じゃなかったと気が付くのでしょうか? 落ち着いた冷静な時に軍法会議規律
ことは決めておかねばなりません。少しはオタクの老生でも下記のスパイクさんの
記事を読むまでは、アメリカでは脱走兵の銃殺を、先の大戦でも1件しか執行しな
かった事実を知りませんでした。しかもアイゼンハワー総司令官・大統領は世間
に伏せました。
 民主主義の軍隊とは他の強権の政体とは違い、死を強制して脅して徴兵するの
こととは違いがあるからでしょう。 だから参戦した自発性の高い兵は強いのです。
日本は戦争に負けるわけです。 このような知識を持ち合わせていない安倍・石破
さんらに、おまかせで主導させると戦前に逆戻りした死を強制する兵制ができあ
がってしまいます。
いずれ徴兵制でしょう。

      スパイクさんのブログより
   http://spikemilrev.com/news/2014/12/27-1.html


 安倍さんの国会答弁を聞いていると、自信満々で聞く耳を持たず、他人の意見
を聞いて議論して物事を決めようという態度が見えません。彼のやりかたで、この
まま進むと、これから何か述べると非国民・国益を損なうという非難をあびせられ
て、排除される世の中になりそうです。

 日中戦争が始まる前までですが、庶民は神社に息子を徴兵にとられないよう
に祈願しにいくのが自然な気持ちであったという時代がありました。でも戦争に
動き出すと、あっという間に武運長久を護国神社にお参りに行く時代に突入し
ました。 戦後になっても、そんな庶民の親の素朴な気持ちを、圧力を加えられ
ずに表現できた時代が存在したことを忘れています。

 このまま政治が大衆迎合に走ったり、今回のような党利党略の選挙をしてい
ると、最後には政治・政党の信頼を失い、戦前の大正デモクラシーから軍事官
僚支配の強権政治になってしまいます。

 国民は政治家よりも、大声をあげて勇ましいことをいう軍人に、当時の悪い
状況を改善してくれるのではないかと支持しました。 政治不信だけで政治は
変わるわけではないですが、大不況からの経済悪化が相まって、強権政治に
支配されるようになりました。 日本では未だにバブル崩壊からの立て直しに
成功していません。安倍さんでも2%ほどすすめましたが、今では停滞して立
ち止まり、これ以上は希望がもてません。
 また政治が沖縄のことを、選挙結果で示されたにもかかわらず無視していく
と、沖縄の独立運動や中国への帰属の難しい問題が起きるでしょう。 
これから中国バブルが崩壊すれば、戦前の大不況の再現です。歴史は2度
繰り返さないと楽観はできません。外観は違った形で虚勢を張った勢力が力を
得て、まともに発言できない時代が来る恐れがあります。もっと悪いことに科
学文明が進んで、ネットワークから一層の監視ができる社会です。  昨年の
年末にも初夢・正夢・悪夢で同じようなことを言っていますが、この1年で現実味
がより増しました。 年寄はこんな鬱になりますが、若い方こそ問題なんですが。

 そうそう究極の選挙総括で老人連合が勝利しました。戦争になっても若者と
は違い、敵にわずか銃弾1発の損耗を与えるしか役立たずの老人ですが、
この状況が続けば、このまま逃げ切り、死んで後のことは地獄で若者を見守
るだけになりそうです。


< バッハ マタイ受難曲
 St Matthew Passion 演奏Willem Mengelberg 12分  1939
   https://www.youtube.com/watch?v=x7z8sKpr8T4



  追補 
  
 米軍での脱走などの軍律違反の記事は日本でほとんど報道されることがなく、その実際はよく知られていません。
 アメリカとの新しい軍事協力・ガイドラインが大きく質的に変更された報道がされています。 これから自衛隊が世界中の果てま行くことのなり軍事行動をすることになります。自衛隊員の中で自殺やP.T.S.D・心的外傷後ストレス症候群の隊員が増えることになるでしょう。脱走の問題も起こることになります。」しかし日本の与党の軍事問題・重鎮は、アメリカのケースの実際をしることなく、旧軍の悪いところを踏襲する発言をされています。下記のサイトをお読みになってお考えください。

  スパイク通信員の軍事評論
    http://spikemilrev.com/news/2015/4/29-1.html

     2015-4-29



   爺爺の集団的安全保障
 






   緊急提言

   安全保障法案 強行採決の前に 

  

 今国会の安全保障関連2法案は会期の延長を決めて、最終的には強行採決になると思われます。残念ながらこの事態になって、田舎の爺爺が何を述べても、どうなるわけではありません。

 今回の二法案の名称が戦争法案といわれようとも、それはどうでもいいことです。 こちらが理想的な平和追及をしていても、願っていても、相手の意思次第で戦争は起こります。例えそれが防衛戦争だとしても、戦争の内容が変わるわけではありません。戦争になる・ならぬとの議論は大事なことではありません。云ってしまうなら、こちらに戦争の覚悟が無いようなら戦争を止められません。それを避けるための法案の趣旨ですけれど。

 法案は何のために必要なのでしょうか? 日本の首相はアメリカの支持がないかぎり、今までは短命であったり司法の制裁を受けてきたのが実情です。安倍首相の保身からというのも事実でしょう。
 でもそのことではありません。 それは隣に厄介な国が肥大してきているからです。戦前のドイツ・ナチスのケースでいうなら,あの時に叩いておけばよかったと後に悔やんだ、ナチスにラインラント進駐をさせてしまった現状です。これは現状認識ですので、いろんな考えの方がいるでしょう。 もし日本がチベットやウイグルの人々の状況になって、それを甘んじて受ける覚悟のある人なら、それを問題無しとするでしょうが、多くの人はその状態を望まないと思います。
 
 あからさまに国名を上げての公の議論はふさわしくないのですが、国会審議を聞いていても、その認識で議論しているようには見えません。現に昨年になって唯一核弾頭数を増やした国に対して、日本にむかってミサイルの照準を向けていると公言している国に対して日本が対峙しているということです。 またその国は元首が隣国へ訪問している時に、その国の隣接国境で、訪問国へ砲撃を始めてしまう、政治が軍部に対して統制できていない国です。その国の台頭が今の日本にとっての大問題なのです。

  スイス・スウエーデン・アイルランド・スペインが先の大戦で中立政策を採りました。 日本の地理的位置関係が、日本はその国が太平洋に進出するのを封じ込める位置にあるので、その中立政策は無理です。 また、独力で個別的に対処する方法もありですが、それには莫大な軍事予算が必要です。先に膨大な支出で日本が財政破たんしてしまいます。それも無理でしょう。 アメリカ抜きにはこの状況を打開できません。他の選択肢はあるのでしょうか? 集団的に対処するしかありません。 でも、頼りにしているアメリカはベトナム・イラク・アフガニスタンと失敗を繰り返して、軍事費・予算やマンパワーを今までのようには割けません。世界の警察官ではないと自称さえしています。その発言を聞いて、かの国は直ちに紛争地域を既成事実で押し始めています。

 日本は核のカサの下にあると安心していますが、アメリカとて、ロサンゼルスやサンフランシスコを原爆で壊滅させられることを承知で、他国を守ってはくれるとは思えません。それに軍事上のアメリカの必然が無ければ、通常戦力の援助もないでしょう。
 それでも、かの国が自滅してくれるのを、それも、とうとうアメリカの自滅が始まって、自己に閉じこもるモンロー戦略をとるまでの間に、キワドイかもしれませんが、日本は臥薪嘗胆して待つしかありません。 隙をみせずにかの国の意思をくじいておくのが我が戦略です。

 戦国の世なら、家康が信長の命令で嫡男と正室を差し出したほどの同盟維持の覚悟が必要でしょう。 また、NATOのようなあからさまな軍事同盟を東南アジアに作ることは理想でしょうが難しいと思います。 冷戦の崩壊では、日本は何らその被害を受けずに済みました。それはソ連には西欧諸国が投資をしてこなかったおかげです。かの国には数え切れないほどの投資物件がありますので、アジアでその構築をすることはできないでしょう。かの国が軍事的な冒険に走らないまでも、バブル崩壊で世界中に不況が起きることのほうに現実味があります。それに伴う紛争も考えておかなければなりません。その時には日本が財政破たんの恐れで相当苦しい事態に追い込まれるでしょう。

 ポーランドは英仏と同盟しましたが、ナチスドイツとソ連に対しては機能せずに国が滅んでしまいました。日本の3国同盟や日ソ中立条約は先の大戦では役にたちませんでした。
 今は同盟と集団的安全保障をあいまいにして議論されています。しかし攻守同盟を締結した後での集団的安全保障履行の形でなければなりません。
 先の大戦の同盟の失敗にも拘わらず、参戦条項のない同盟では相手に踏みとどまらせることはできません。
 掃海も後方支援も戦争行為です。戦争行為加担ですので、同盟に従った参戦行為としての行いであり、あいまいなままでの参戦ではいけないと思います。 
 日本への参戦を期待するよりも、アメリカへの加担参戦のほうが現実的には多くなるでしょう。それをこちらの都合で四の五の言っていてはいけません。武田信玄を目前の敵とした家康の御家事情が日本の今なのです。

 老生が安全保障の政策が、これではイケナイと思ったのは、船乗りをしていた、イライラ戦争で、丸腰のまま護衛もつけずに、船体に大きく描いた日の丸をお守りとしただけでペルシャ湾に船出した経験があるからです。他船では死者もでています。これが平和憲法の実態・現実でした。でも今のような急がなければならない現況があったわけではありません。

  党首討論で法案の憲法に適合するかの議論がありました。自衛隊を創設して以来から憲法違反の状態であるのは疑いもありません。この偉大な現憲法の趣旨に追随してくれる国は70年も経ても、ひとつの国も無いという現実認識を持つ必要があります。現実離れした空理空論の憲法であるということです。欺瞞・偽善を重ねてきて最後の上塗り状態が今回です。 けれど憲法違反や平和を声高に述べる人はそれだけで、何か工夫をしてとか、地味な努力をして平和のための行動を目にすることはありません。

 今の国会の議論を聞いていて失望しています。安倍首相や石破さんに安全保障をやってくれるなと思っています。ただただ旧軍の復活になるだけだとさえ思っています。このまま強行採決に至って憲法違反の法案が可決されるだけでしょう。

 でも、この状況を何とかして避けたいために,書きました。 民主党や野党の議員に腹芸ができる人はいるのだろうか? その議員に、法案はこのままでいいから10年の時限立法で成立させるように、自民党と交渉してほしいと強く思っているからです。 
 その期間のうちに改憲して今回の法案を合憲のものにしてほしい。自衛隊は国民の歓呼のうちに送り出してやりたいと思うからです。地球の裏側の小さい紛争に自衛隊を派兵しても、かの国との大戦争だけは避けたいと思っているからです。
 
 また今の自衛隊は最新の装備ばかり欲しがりますが、汎用武器は大幅に不足して平和ボケで戦争を想定していない軍隊です。アメリカの軍用犬の負傷用装備にも劣る自衛隊員の救命装備です。戦死・戦傷をしないと思っているのでしょう。 その自衛隊を安倍首相の判断で外征に出しても、戦死・戦傷・PTSD・自殺など手痛い損害を被ることになります。 また今までのような軍の論理を無視して、変に手足を縛った自衛隊では、その後に不満が高まり、戦前のように政治のコントロールを離れて独自の動きをするようになるのではと心配します。何せ官僚改革は戦後もすることがなく、現在に至っているからです。この期間のうちに自衛隊に装備品や法制の改正もしてもらいたいでと思っています。

 最後に、何で憲法違反の法令をそのまま通して・時限立法にするのですが・成立させる必要があるのかと。 かの国との現状をどう認識するのかで違った対応がでてくるでしょう。 共通認識を得るのが一番ですが、その努力はされていません。政府も今のうちに知らせずにやってしまおうとも思えます。
 国会の日程延長が議論されていますということは採決が近いということです。かの国との状況を鑑み何とか時限立法で成立させたいと思っています。その後の時間をかけたまともな修正を期待して。


    ;    2015-6-20



 追記   開戦委任法
      

 6月23日の報道で、9月27日まで95日間の戦後最長の国会会期の延長を議決した。  7月16日に衆議院により強行採決されましたので、2か月余りで参議院の議論・採決に関わらず成立することになりました。  何も枠をはめないで成立することになります。内閣の意思で開戦を委任する開戦委任法とも呼べる法案の成立です。

 中国のバブル崩壊の兆しが見えてきましたが、今の膨張主義が改まらないかぎり不安です。第2の明石元二郎の再現を期待してかの国の自滅を待つしかないかと............

      2015-7-19

  追記 2
      
 7月29日の報道で、安倍首相はやっと中国の脅威を名指しで強調とあります。参議院になって法案の成立が確実になったことから、抑制的であったものが、内閣の支持率も30%台に落ち込んだことによりこの発言になったものと思われる。

これこそが問題だったんでしょう。ごまかしたり、はぐらかしたり、おまけに首相みずからがヤジを飛ばしたりせずに、最初から堂々と 論ずれば
すればよいのに。

       2015-7-29

    2015年 9月19日 可決成立しました。


   弦楽・減額のためのアダージョ  サミュエル・バーバー  尾高指揮 N響 9分
   https://www.youtube.com/watch?v=ANWqxtlLUVs







  防衛省の武器調達   
      軍事ジャーナリスト清谷信一さんによる
 

 先の大戦に、武器のライセンス生産で学び、研究製造水準が追いついて金属ジュ
ラルミン製ゼロ戦がやっと間に合い初戦で活躍しました。アニメの風立ちぬでその
時代は表現されていました。でも発動機の水準は欧米には遅れをとっていて、新機
種への開発ができずに航空劣勢に陥り敗戦を迎えました。
 戦後の防衛庁・省の方針としても、兵器の国産を重視して、それで自主開発なり
ライセンス生産をしてきました。方針としては正しいでしょう。
 でも防衛予算を見てみますと、大量に必要な装甲車でも年間調達量は10数両で
す。わずか1個中隊分です。師団に仮に200両装備としますと10年以上時間が
かかることになります。 現自衛隊はまだ第2次大戦なみの自動車化師団のよう
にトラックを主体としているのでしょうか?信じられない数量です。こと起きれば
民間に大量発注する考えとしか思えません。抑止力として機能するのでしょうか? 
 各メーカーの製造ラインを維持するため少量発注をしているのでしょう。清谷さ
んによれば最新式を避けて現ラインを維持するために、旧式兵器をあえて生産
しているというケースもあるということです。予算に限りがあるのはもちろんです
が、高額な汎用武器を国産で生産する必要はないでしょう。汎用兵器は同じ
予算で数をそろえるべきです。もちろん不具合のある武器も当然改善していく
べきです。
 武器メーカーの会議室では、眼がまぶしくなるようなキラ★をつけていた元将官
が新聞をよんで暇をつぶしている光景を目にした話も読んだことがあります。
天下りのための武器調達政策は改めなければなりません。倍倍ゲームで軍事
予算を増やしてきた存在が近くにあるのですから。
 

  なぜ自衛隊は暴発する機銃を使うのか

  http://toyokeizai.net/articles/-/52889?mm=2014-11-10

  アパッチ攻撃ヘリの調達、なぜ頓挫

  http://toyokeizai.net/articles/-/51971


    2014-11-17


  追補

 軍事ジャーナリストの清谷信一さんが川崎重工のC-2輸送機の民間転用の問題を詳述されています。詳しくは良い記事ですのでそれをお読みください。

 その現場ではそれを信じているものはいない。川崎重工は国産武器の輸出によるコスト低減政策に従っているフリをしている。

 知りませんでしたが、軍備輸出に関するオフセットの問題も述べられています。輸入国から装備の一部の生産や技術輸出、またその国が輸出したいものを買ったり投資したりすることがセットになって要求される問題です。我が国は今までにこのオフセットを武器輸入大国でありながら要求したことがない。それは国会で装備の数量・調達期間・予算総額が承認されるシステムになっていないからだ。総額と期間がわからなければ、輸入額のパーセンテージに相当するオフセットの設定・履行も決定できないからである。
 2015年度の予算を閣議決定しました。防衛費は3年連続増です。ズボラな武器調達予算ではなく、オフセットも要求して予算の効率運用をしてもらいたいものです。
 
  


  C-2輸送機の輸出構想は絵に描いた餅
    http://toyokeizai.net/articles/-/56949

 2015-1-16




 


  ガリポリの戦いとトルコの近代化  
    
  

        
      ケマル・アタチュルク 1881-1938


 第1次世界大戦の時にはオスマン帝国はドイツと伴に連合国と戦っていました。
英国のチャーチルは海軍大臣でイスタンブールの占領を目指して作戦を立てま
す。ガリポリに上陸後オスマンの首都を陥落させ、黒海との通航の自由を確保し
て味方のロシアとの連絡を確保するのが作戦の目的でした。
 ガリポリ上陸作戦はケマル・アタチュルクの活躍で失敗に終わります。
近代の上陸作戦では待ち構えている敵の3-5倍の兵力を準備しなければ難し
いという教訓を残しました。
 オスマントルコは大戦に敗戦した。戦後にケマル・アタチュルクは救国の英雄
として祖国解放運動の指導者になりトルコ共和国を建国します。
 彼は今話題のイスラム国が自称しているカリフ制の廃止をする。神秘主義教団
を閉鎖したり宗教勢力を一掃して欧化政策を推進した。

 現大統領のエルドアンはイスラム原理主義を扇動した罪を問われて4年半の
実刑判決を受けた人である。先般の暴動騒ぎの原因は承知しませんが、ケマル
改革の修正に動いているように外からは見えます。イスラム国に対するトルコの
対応も明確にはいかないようです。ケマルは婦人の参政権を認めたりスカーフ
の着用を禁止しました。イスラム過激派ではノーベル賞の若い女性を銃撃したり、
アフリカで数百人の女高生を誘拐しています。イスラムの古い時代への回帰運
動が隆盛です。トルコがそちらの側に行ってしまうと、一信教どうしの大宗教戦争
が懸念されます。EUがトルコの加盟に迷っている時間は無いのかもしれません。
キリスト・イスラム・ユダヤ教は仏教・ヒンズー教と違い同じ穴のムジナです。
歴史的にも共有した時代があります。イスラムの近代化をトルコの発展で証明
して及ぼすもの以外の方法があるのでしょうか? 欧州とトルコの動きに今世紀
がかかっているように見えます、注目が必要です。大親日国のトルコとは遠すぎ
るので同盟を結んでも意味をなさないけれど、日本にできることはあるはずです。

       2014-12-21


   トルコ まとめ








   エルトウールル号の日本訪問計画  


   


  トルコ政府はエルトウールル号を再建して日本に周航させると発表しました。その帆船の遭難事件は少しは世間で知られるようになりました。
 その船は明治23年に紀伊半島南端の串本町沖で遭難して500名以上の犠牲者をだしました。貧しい地元漁民が懸命の救出活動で69名を救助して、親身になって介抱にあたった。生存者を海軍の比叡と金剛でオスマントルコに帰国させました。これをきっかけにして現在までトルコとの友好関係が続いています。トルコの教科書に取り上げられていて、トルコの庶民レベルにまで良く知っている事実となっています。
 イラン・イラク戦争の折には、日本航空が現地行きを拒否するなかで、トルコ政府はイランからの日本人脱出のために救出の飛行機まで派遣してくれました。

 ウクライナの内戦がおきています。その取材でウクライナの老人から日本は信頼できる国であると云われたといいます。 ウクライナやポーランドの人々は日露戦争のときにロシア国民として従軍しています。彼らが捕虜になったときに日本人からの待遇に公正なものを感じて子孫に伝えたことによるエピソードでしょう。シベリア出兵のときのポーランド孤児の救出も現在まで続くポーランドとの友好になっています。庶民が無私な気持ちで尽力したことは大きな遺産となります。

       2015-3-29


     追記 1

  12月に映画化されて上映されます。予告編をみました。期待します。

       2015-8-14


      追記 2 
        

         
         kuhimoto号 復刻機

 イラン・イラク戦争時に215人の邦人を救出したトルコ航空機のデザインを復刻した特別塗装機Kushimoto号が11月30日に来日しました。 エルトウールル号の遭難の合作映画の記念イベントのための来日です。

 日本航空が救援を拒否したなかでの、トルコの恩返しのための救援でした。 昨今の安全保障の論議のなかで、この話が登場しないのもおかしな話でした。国策航空会社の会社とパイロットは何を考えているのだ。だから会社が傾くのもおかしくない話です。


          2015-12-2





    映画 海難1890  トルコとの絆 

   

 トルコで行われたG20で、安倍首相とエルドアン大統領がこの映画を2人で鑑賞しました。 首脳同士の鑑賞は極めて異例です。

12月4日より日本で公開中で、見てきました。トルコでも200館で上映されるとのことです。 あちらの教科書に載っている歴史的事件ですから、日本よりもよく知られた事件・事実です。 
 この映画では日本的なデイテールはよく描かれていますが、トルコの庶民に細かいところを知ってもらうには難しいだろうと感じました。海難救助の場面より爺爺にはテヘラン空港の場面の方が感動的でありました。日本人がむしろ見るべきものでしょう。

 阿部さんは、これだから今年の集団的自衛権が必要だと、得意満面が想像されます。しかしG20のトルコに居たときにパリでの多発テロが起きました。イラン・イラク戦争のときのような緊迫はなかったにしろ、パリから急遽脱出したい日本人は大勢いたはずです。首相専用機はイザというときのために邦人救出のためのものです。自分は民間航空で帰国してなぜ、パリに救援機を差し向けなかったのでしょうか? いつもの得意の都合のいいところだけ主張して満面の笑みをした阿部さんが目に浮かびます?


        
        エルドアン大統領と安倍首相



  1877-78  露土戦争
  1878   練習艦隊・清輝がオスマン表敬訪問
  1889   エルトウールル号 出航
        明治天皇に親書を送る
  1890   樫野崎で座礁沈没、生存69名
        戦艦金剛と比叡で送還  
  1985   イラン・イラク戦争の在留邦人をトルコ航空が救出


   友好 125周年記念コンサート  トルコオスマン音楽隊  11分
   https://www.youtube.com/watch?v=kWrhSYxj8PY 


          2015-12-6










   ドイツの敗戦処理と北方4島

 
 

   


 2015年の新年を迎えました。昨年の拉致被害者の交渉はどうなったので
しょうか?
プーチンとの北方4島との交渉もウクライナの問題が生じて拉致と同様に期
待が持てません。 どちらも時期というものがあるのでしょう。冷戦が終結して
ロシアが困窮したときの、日本の無私の援助があれば返ってきたかもしれま

せん。ミャンマーなどには借金を棒引きしてさらに何千億円もの援助が、この
今でもできるのですから。兆円だして購入という手もあったでしょう。

 ドイツは先の敗戦でシュレージェン地方や東プロイセンを失う。前者はポー
ランド領に後者はポーランドとソ連・ロシアで分割した。ロシア領はカリーニン
グラード州として現在のリトアニアとポーランドの間に飛び地としてある。
 第2次大戦前に独ソでポーランド分割を秘密に協定して開戦するや2国で
ポーランドを占領した。ソ連は勝利した後でもそれを返還せずにポーランド
国境を西に移動させることで決着させた。この結果北方4島の帰還者の比
ではない百万単位の膨大な犠牲者をだした。戦勝国はこんなものです。

 日本は北海道を失うこともなく、国体護持もできました。沖縄返還・軍政
維持?にもなりました。安倍さんは戦後レジームの改正と声だかですが、
戦勝国からはウサン臭くみられていてもおかしくないでしょう。まだまだ時
間がかり、やることも多いでしょう。

      2015-1-8

  









   シャルリー・エブドと筑波大事件

 
 パリの連続テロ事件の被害者の方にお悔やみ申しあげます。
思想・信条・宗教の違いで他者の生命を奪うことの阻止に、人類は延々
と時間をかけて是正しています。拷問することもなくなったと思い気や、
アメリカまでもが、それに手を染めていました。まだその途中段階にあると
いうことが現実でしょう。米国はそのことを公に明らかにして、直そうとする
動きが報道されるところは他国と違います。

 今日もフランス全土で数百万人余りがテロ反対デモに立ち上がる。
各国の首脳も手をつないで行進しました。イスラエルやパレステイナの
首脳も参加したという報道です。

 1991年に筑波大学の教授が殺害された。ホメイニさんが反イスラム
ということで、悪魔の詩という小説に関わったものに死刑宣告を行っていま
した。五十嵐教授はその小説の翻訳をされた方です。それは時効が成立し
て、まだ未解決事件としてあります。
 おなじ表現の自由の問題ですが、今回の日本報道で今日まで、筑波のこ
とは取り上げられていません。不思議です。当時も他国からの反響も今回
の事件のような盛り上がりはありませんでした。同じことでも時々の判断で
普遍・絶対のものではなく、変わってくるものです。そういうものだという認識
が必要でしょう。

 日本政府は今度にどういう対応するか、まだ見えてきません。表現・報道
の自由と人類の錦の御旗を強調することになるとは思いますが、熱狂の際に、
ちょっと冷静になって、振り返ることが必要です。物事は熱狂のないところで
は変えることはできません。しかし往々にしてやりすぎるものです。

 筑波の事件は政治的な意図は不明ですが、結果的には抑えたものになり
ました。錦の御旗には反対できないだけに、それで大衆を利用されたら、怖い
ものになります。テロの被害者は数千人に終わりますが、戦争の被害者は数
十万・数百万単位のものになります。

 意見を異にするものに暴力・死で抑えにかかることには反対いたします。
早く無くなってほしいものです。いつのことやら!

    2015-1-12

      追補
 
 関西で起きた朝日新聞支社での銃撃死亡事件もまだ未解決であったことを
忘れていました。これもあの今を時めく朝日のことゆえに、朝日自身も
取り上げていません。

    2015-1-15

   









    デンマークのテロに想う
         

 北欧の福祉スタイルは、税金は大変に高いけれど、心配なしで老後を送れる方法のひとつです。女性の登用も大変すすんでいて、大臣の半数は女性だという国もあるようです。難民の受け入れも大変寛容です。日本から見ると理想的に見えてしまいます。でも今回のようなテロ事件がそんな国で起きてしまいました。

 30数年前の古い話です。日本人外航船員が職場を失いつつある中で、オーナーはアメリカ人、船籍はパナマ、乗組員は日本人というコンテナ船に乗り組んだことがあります。
 その船はドイツ・デンマーク・スウエーデンを1週間のスケジュールで運航していました。その海況は、夏は霧、そうでない日は北海特有の波の高い時化、そして冬は港の凍結と、今までに経験したことのないキツイ海でした。スケジュールがタイトで睡眠時間を確保するのが大変でした。今でいうブラックシップといったところでしょうか?

 まだEUになる前ですので、いろんな国から労働者が入ってきた状況ではありませんでした。そのころの貴重な働き手といえばスペインの出稼ぎ労働者です。

 コンテナ船の荷役ではコンテナーを船に積んだ後で、その上にコーナーという金具を4隅に置く作業がありました。現在は工夫してその作業は無いようです。冬の凍結する時期では、コンテナの何段か上の高い場所でのこの作業はスベリやすく危険を伴う作業です。その作業専門にスペイン出稼ぎ労働者を働かせていました。猿回しのように腰にロープをつけられて。 理想的にみえていたスカンジナビアの国に、何かの奥底を見たようで、今まで違和感を持っていました。

 スカンジナ諸国も近代では、他の西欧諸国と同じく奴隷貿易で富をなした国です。創業者の気風はどこかで受け継がれていくものでしょう。ずいぶん時間がたちましたが、今回の事件で、老生はやはりといった個人的な見解をもちました。

 日本では中国に取り残された孤児が帰国して、その子供たちが日本の溶け込めなくて,何とかドラゴンというグループを形成して事件を起こしました。よそ事ではありませんね。

西欧諸国も難民・移民政策の転機を迎えたのかもしれません。

    2015-3-3












     多民族国家・マレーシア  
  
  成長著しい若い国に期待する!

  マーレーシアの主な国民構成・約3000万人は

   マレー人    60%  イスラム教 
   中国人     30%   仏教
   インド人    10%   ヒンドウー教

 クアラルンプール市内を散策していて見かける若いカップルは同じ民族どうし
です。まず異民族どうしは見かけません。人口構成をみても同じ民族の数が多
いことと、文化・宗教が異なるゆえにそうなるのでしょうか?

  ホテルで行き先の方法をたずねて、駅から100m位の目的地でも駅からタク
シーを使うように勧めます。実際に駅で降り立つと、幅広い道路で危険は感じま
せん。そこへは徒歩で行きました。ホテルの従業員は中国系スタッフでした、た
ずねた目的地はマレー・イスラム街で、ほとんど本人は行った経験がないので
しょう、それでそういうアドヴァイスをするのだと思われます。
 マレーシアでは違った民族とは認め合いながらも不干渉で生活しているよう
に見えました。

 イスラム国に慰安婦として志願する若いマレーシア女性も現れました。一見の
外国人には、その国に何か問題があってもうかがい知れません。街では、目だ
け出した黒い衣装の女性を見かけますが、多くはありません。中東の旅行者
のようにも思われます。マレー人の女性はおしゃれなカラフルなスカーフをし
ています。

 マーレシアは香港とシンガポールを除けばアジアで1位です。タイよりも生活
水準は高いようです。従い落ち目の日本人には物価は安いとは感じられません。
1リンギット38円位の交換レートでした。イスラムの国なのにクリスマスセール
を堂々と飾りつけをしてやっています。このまま多民族国家として順調に成長
していってもらいたい。今世紀中解決できなくて続きそうな感じのする、一神教
どうしの原理主義の争いを止める、多民族共存の模範の国なってほしいもの
です。トルコにも期待しますが。

 あちこちでリフォーム工事が盛んで街のスクラップアンドビルドがすすみ、そ
のうち街並みが一変するでしょう。  それにしてもどこかの国のように老人を
見かけることは少なく若い人ばかりが目につきます。


      2014-12-28

   追補

  東洋経済オンラインにマレーシアの多民族性の記事が報道されました。

  宗教ごとに休める! マレーシアの超多民族性
  http://toyokeizai.net/articles/-/57879?mm=2015-01-16

      2015-1-16



   マレーシア老人格安旅行

   海外旅行の準備・マレーシア 

   呉越同舟・ランカウイのリバークルーズ

   マレーシアIT事情













     ; ポーランドとシラフタ 

      伊東孝之さんによる


   


  
 悪名高い分厚い高校の世界史教科書にもシラフタは登場しなかったように思い
ます。ポーランド史に基本的な事項ですが私は知りませんでした。
 ルソーはポーランド18世紀中頃では、国民の全てであるシラフタ、無である町
民、無以下である農民の3つの身分からなると述べています。シラフタは武士・
士族のような封建支配層です。ポーランドでは国王は血筋が絶えてからは選挙
で選ばれています。シラフタは階層分化が生じていなくて、形式上まったく平等
であった。それは議会や国王選挙にあてはまった。 この身分は珍しく完全に
閉じられて、他の身分からの上昇は極めてまれであった。数的には10%にも
達する多さで、英仏は1-2%の数です。シラフタの平等意識は強かったけれど
もシラフタ内部の貧富の差も激しく、国王にも等しい位な上流シラフタ、村をもつ
中流シラフタ、農奴を持たないで自分で耕す小地主シラフタ、土地さえもたない
多数の裸シラフタに4つに分かれていた。ローマ共和政の市民と同じともいわれ
る。 19世紀の民主主義の進んだといわれる英国の選挙民が3%であったと
比較されて数も多くシタフタ民主主義はすすんでいたといわれている。
シラフタは国民意識の中核で強いエリート意識を持ち、第1次世界大戦後に独立
するまでの主体となった。農奴はプロイセン領やオーストラリア領に次い
1864年ロシア領で解放されたので、多数の農民が民族意識を持ち
教育を受け、国民意識の担い手となるのには時間がかかった。


  ポーランド・ハンガリーのリュート音楽  演奏ラゴスニック  13分
  https://www.youtube.com/watch?v=u6t0svS8-PA

     2014-12-6

 










     ポーランド近代史  
 
 ポーランドは世界史地図をご覧になればお分かりのごとく宗教改革の時代
まではカソリックで欧州の大国です。18世紀になり衰退してロシア・プロイセ
ン・オーストリアが分割して消滅する。ロシアはポーランド語を制限してロシア
語を強制した。ポーランドの民族意識は高まり何度も反乱する。1830年の
反乱を題材にショパンが革命を作曲した。第1次世界大戦でその3国が衰退
して1918年に第2共和国として独立。

 なんでポーランド史なんだとお思いの方も多いでしょう。前に書いたシラフタ
のこともあの分厚い高校の世界史教科書に載っていなかたのにと....
 ポーランドの歴史のなかでやっと独立したのは第1次世界大戦の後です。
それも壮絶な独立闘争をしたわけではなく、戦争の結果としてそれまでの支配
していたロシア・オーストリア・ドイツに力の空白ができた強運ゆえです。それも
すぐにソ連・ドイツに分割されてしまいます。第2次大戦後はソ連の衛星国でし
た。
 冷戦が終わりやっと独立でき、NATO・EUに加盟です。英仏との条約は先の
大戦では日和見の対象にされてポーランドには機能しませんでしたけれど。

 今のウクライナ情勢でも相当な危機感を持っていると思います。 ポーランド
は自国の安全保障に対してその歴史的教訓を踏まえて、イラク戦争・アフガン
戦争・イスラム国有志連合に参加してきました。

 デンマークで昨日テロがありました。デンマークは先の大戦では数日でドイツに
占領されてしまいました。かの国もイスラム国有志連合に参加しています。同盟の
ことを日本が考えるのに、オランダ・ベルギーの戦後の行動も加えて考えてみる
べきでしょう。

    年表             
 

 出来事
1569 ポーランド・リトアニア共和国
1572 選挙王制に移行 
1772 第1次ポーランド・リトアニア共和国分裂
1791 信教の自由、5月3日憲法
1795 3国分割でポーランド消滅
1807 ナポレオンによりワルシャワ公国・衛星国
1815
ロシア皇帝によるポーランド王国設立
1830 大反乱
1832 ロシアの直轄支配
1843 蜂起失敗
1863 蜂起
1864 ロシア領で農奴解放
1918 ポーランド共和国独立

シラフタ制度廃止

ソビエト・ポーランド戦争
1920
シベリアのポーランド人孤児を救出
1921 リガ条約でソ連から領土を獲得

フランスと同盟
1932 ソ連と不可侵条約、
1934 ドイツと不可侵条約 -39年破棄 
1939 独ソ不可侵条約 ポーランド分割の密約

英仏と相互援助条約

9月 ドイツのポーランド侵攻、第2次大戦開始

ソ連のポーランド侵攻、ポーランド領を併合
1944 ワルシャワ蜂起
1945 第2次大戦終了
1948 一党独裁のポーランド統一労働党が成立
1970 ゴムウカ政権失脚、グダニスク暴動
1980 自主管理労組・連帯が結成、ワレサ議長
1981 戒厳令
1989 民主化運動・円卓会議、人民共和国から共和国成立
1999 NATOに加盟
2003 イラク戦争に参戦
2004 EUに加盟
2009 ISAFのもとにアフガニスタン戦争に参戦
2014 対イスラム国有志連合に参加


  ;ショパン  革命  演奏 フジコ・ヘミング  3分
  https://www.youtube.com/watch?v=rgWSUylxBeI


     2015-2-16









      自衛官と軍用犬の命

  
    
     装甲型救急車

 自衛隊はこのままいくと、何らかの理由で海外で戦争行為の一端をになうことになり。この流れは安倍政権が続くかぎり変わりそうもありません。憲法を変えることなく国際紛争に武力を使うことになりそうです。

 軍事ジャーナリストの清谷信一さんが、自衛隊の実戦に対する備えがないために、派兵どころではないと東洋経済に記事を書きました。

 それによりますと、現在の自衛隊では実際の戦闘で負傷・死亡することを想定していなくて、兵士に携帯させる救命セットはアメリカの軍用犬以下のお粗末な装備である。また衛生兵も150人に一人程度しかいない、装甲救急車も装備していなくて、これはトルコやパキスタンでも装備している。当然のように死体袋の装備も十分でない。NATOなら1人の死者で済むものを現在の自衛隊の装備品・軍医・衛生兵の配備の状態では20-30人の死者がでるだろうと彼は述べています。

 平時の軍隊はスペックの高い兵器に目を奪われて他の必要なものには予算が回ってこないものですが、これからは実戦を意識した効率的な予算配分に注意しなければなりません。 先の軍隊の人命軽視を踏襲してはいけません。

    
 http://toyokeizai.net/articles/-/63496?mm=2015-03-19

 http://toyokeizai.net/articles/-/47994?cx_click_related_pc=2




      

3/27の朝日新聞報道です。やっと実戦を想定内にする動き。


      2015-3-27


  

  自衛隊員の命は、ここまで軽視されている。東洋経済 オンラインより
  http://toyokeizai.net/articles/-/73492

     2015-6-17

 









      映画 イミテーションゲーム  

        
       アラン・チューリング  1912-1954

              
 アラン・チューリング・Alan MathusonTuringの自伝を元にした映画です。彼はドイツのエニグマ暗号を解読し、第2次大戦終結を2年早めたと言わしめました。
 解読されたものはウルトラ情報といわれ、軍にこれ以外の情報は、当然ですが重視されませんでした。ナチは終戦までエニグマを使い続けました。解読を気が付かれないようにする苦労の一端も描かれています。

  
   エニグマ

 最近にホーキング博士を描いた映画「博士と彼女のセオリー」と「イミテーションゲーム」を観ました。どちらも天才を描いた作品です。どちらも天才は恋を成就するのは難しいものです。www. それはさておき、天才はこの映画でも危うく解雇されそうになります。天才ゆえにまわりと協調してやっていくのは難しい。この映画ではチャーチルに手紙を書くことにより、チャーチルが一転してチューリンゲンをトップにして解読を続行させます。首相の判断がなければエニグマの解読はなかったでしょう。

 石光真清は本の出版がなければ埋もれていました。エニグマ解読はその後50年秘匿されます。従い彼の栄誉も賞賛されることもありません。彼は晩年には1965年まで続いた同性愛禁止の法律で処罰されます。生きている間は、元帥に昇進してもよいような功績をあげても報われることはありませんでした。石光も同様に諜報に携わるということは大変なことですね。
 コンピューターの世界での最高の賞にチューリンゲン賞というものがあるそうですが、彼はそのような冠賞ができるほど初期のコンピューターに貢献した人です。

   


 またまた驚きです。5月3日のテレビ番組・所さんの目がテン・でチューリングの数式で生物の模様が決まるという番組を見ました。彼が実証しないで忘れられていたものを、大阪大学の近藤茂教授が実証して、その数式が正しものであると証明されました。天才はそれにしてもすばらしいものですね。

  大阪大学大学院生命機能研究科のサイト
  http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/skondo/


    2015-5-5


    追記

   忘れられたポーランドのエニグマ暗号解読作業

    マーケットガーデン作戦とインテリジェンスより転載
         長南政義さんによる

  よくある誤解の一つに、英国がエニグマ暗号の解読に成功したのは、英国が単独でなした業績であるというものがある。しかし、英国の「ウルトラ」計画の系譜は、ポーランドのウイッチャー計画に直接遡ることができる。というのも、ポーランドがドイツの暗号通信を解読することで蓄積した、ウルトラ計画以前の十三年間に及ぶ諸経験なくしては、ウルトラ計画が現在かたられているような成功譚となったかどうかは極めて疑わしいからだ。

ポーランドが、第二次世界大戦前夜に、自国がやってきた解読作業の蓄積を、フランスおよび英国に引き渡したとき、英国はわずかにエニグマ暗号機がどのように動くのかというような極めて初歩的な知識しか有していなかった。

不幸なことに、ポーランドが蓄積してきたエニグマ解読作業は多くの歴史家により見過ごされがちである。というのも、ポーランドの解読作業は大戦中ではなく戦間期に実施され、その規模が小規模だったからである。だが、小規模であってもポーランドの解読作業は効果的なものであり、後に英国により実施された解読作業に劣らないどころか、英国による解読作業以上の重要性を持つものであった。

      2015-6-26








         F2B戦闘爆撃機の復帰  

    

    


 航空自衛隊の東松島基地で4年前の震災で18機が浸水した。そのうちの1機が修理を終えたと産経ニュースに報道がありました。
 F2Bの半数が被災しました。製造ラインは今はないとのことで、新造するより高く修理復旧費用がかかったとのことです。

 老生は中古艇を取り扱う業をしています。ボートでも水没したものは中古のマーケットでは嫌われていて、例え格安でもオススメしません、海水に浸かったことから電気系統に不安が残ります。
 また、元船乗りでもありましたので、先輩たちが、この伝統を良しと決してしませんが、戦後の商船船長であったにもかかわらず、船の沈没・事故に伴って助かる命を投げった事実を知っています。
 報道機関が公務員における責務・責任の自覚をもとめる配慮がないのでしょう。事故当事者の航空司令官のその後の処遇記事にはお目にかかりません。山ほど航空機を救えなかった理由はあるでしょう。自ら辞表を出されていた事実がすでにあるかもしれませんが、ちゃんと、ましてわが軍のことですので結果責任をとってほしいものです。自衛隊も内部で処理しないで公表してほしい。1000億円を越える損害をだしました。4年も軍備に空白が生じました。諸島防衛には欠くことのできない装備です。


    2015-4-16



    追補
         

;軍事ライター・渡邉陽子さんのコラム (52)よりここの関連を転載させていただきます。


、津波に襲われた松島基地についても触れさせてください。当時、松島基地には飛べる状態の航空機18機と故障や整備中の10機がありました。震災当日の午後は天候不順のため午後の訓練が中止、地震が発生したときはすべての航空機が基地にある状態でした。
1446に地震が発生、1510には松島基地周辺に大津波が到達するとの警報を入手した基地司令は、地震発生から約10分後に全隊員へ屋上への退避を指示したといいます。結果的に津波の到達は地震発生から約1時間後だったため、「隊員の退避が早すぎた
から航空機を空中退避させられなかった」という非難の声が一部に挙がりました。
 自衛隊はこういうときにあまり弁明しないので歯がゆいのですが、ハンガーに格納されている航空機や故障中・整備中の航空機を1時間以内に飛ばすのは物理的に不可能です。 格納作業中だった航空機でも、改めて飛行前点検を行ない、かつ、これほどの揺れの後ですから滑走路や誘導路の目視による安全確認が必要です。さらに第1回にも書きましたが、航空機の飛行にはかならず飛行計画書の提出が必要です。
 これらすべてを行なうには最短で約40分かかるそうです。しかも当日は訓練が中止になったほどの天候不良でした。
 「スクランブルは5分で上がってるじゃないか」という声もありました。スクランブル待機している航空機はあらかじめすべての点検や準備が整っており、航空機もパイロットも「いつでも飛べます」という状態で待機しているからこそ5分で上がれるのです。あまりに非現実的なコメントです。
 つまり、1510頃に大津波が押し寄せるという情報を入手した時点で、航空機の空中待機という選択はありえませんでした。津波が予想より遅れてくるかもという希望的観測で、千数百人の隊員の命を危険にさらすわけにはいきません。
 目の前で津波に流されていくF-2を見ていた隊員たちは、北風の吹き付ける屋上でなにを思っていたのでしょう。ノータムの代替発行を電話で頼んできた隊員は、どんな思いで避難したのでしょう。
 松島基地をベースとしているブルーインパルスが、九州新幹線開通イベントで展示飛行するため松島基地にいなかったことが、唯一明るいニュースでした。

       2015-7-14


 








      新たな日米防衛協力のための指針・2015年
                                                    
          新ガイドライン   

  2015年4/28 朝日新聞に新ガイドラインの全文が掲載されました。一度は読み始めましたが、内容が頭に入ってこないので、途中で投げ出し、今日、全部を読みました。

1.地域の拡大  

 日米安保条約では極東に限定(第6条)された条約ですので、今回はアジア太平洋地域及びこれを越えた地域とあり日米安保条約とは明らかに矛盾します。しかし基本的な枠組みは変更されない前提と明記されています。 
 他の項では地理的に定めることはできないとあります。要するに世界中ならどこでも適用する取り決めでしょう。

2. 核兵器のカサ

 米国は引き続き、その核戦力を含むあらゆる種類(生物・化学兵器?)の能力を通じ、日本に対して拡大抑止を提供する。

3. 平時から緊急事態までの切れ目のない安全確保

  有事と平時の間のグレーゾーンの切れ目の考えはないようです。

4. 日本以外の国に対する武力攻撃への対処行動

 日本の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福の追求の権利が根底から覆される明白な危険がある事態に対処し、武力行使を伴う適切な作戦を実施する。 これは日本に関係する第3国への攻撃に武力行使をおこなうことができるということです。

5. 後方支援

 作戦上及び国際的な活動の必要の場合は航法支援を行う。民間が有する能力を適切に活用する。民間商船・飛行機の活用も考えているということでしょう。

6. 第3国の非戦闘員の退避及び日本への避難民

 例えば朝鮮から日本へ来た避難民は日本で主体的に対処し米国は協力する。第3国の避難民の退避の援助を検討する規定になっています。


 日本のマスコミが委縮して政府の方針のみを伝えているように感じられ、チェック機能が果たされていないようにも思われるこの頃です。マスコミが機能してくれないと今後大変な事態になるのではと懸念しています。そこが有意義な分析をしてくれるのなら全文も読まないでいいのですが、自分なりのまとめをしてみました。皆様もマスコミや私こと田舎老人・他人の云うことを信じないで、一度お読みになってください。
 
 今度のガイドラインは地理的にも対象国にも制限を設けず、日本の国益にかなえば、米国と共に武力行使を辞さずという規定です。そのためには自衛隊員だけでなく、民間人にも協力を、求める内容です。

 日本の行動及び活動は専守防衛、非核三原則等の日本の基本的な方針に従って行われるとも書かれています。指針は両政府に法的権利または義務を生じさせるものではないけれど適切な形で反映することが期待されるとあります。

 安保条約やこのガイドライン内にも矛盾・あいまいな表現が使われています。ガイドラインの実際的な適用・運用は庶民にはわかりません。

 今後の関連法案に目を向ける必要がありますね。


            2015-5-12







       オスプレイの横田基地配備 
 

           


報道によれば米空軍のオスプレイCV22を横田基地に配備されます。政府は地元自治体へ配備について説明を行いました。

 本日の朝日新聞の記事でも沖縄の負担軽減が強調されています。政府発表は確かにそのとうりなのでしょう。軍事ジャーナリストの神浦さんによれば、横田基地配備は米軍の作戦(訓練)に最も適している理由からである。 米軍機は日本の航空法の適応を受けないで日本各地で低空・渓谷・山岳訓練ができる。おまけに事故の際にはすぐ近くで高度医療が受けられる適地である。沖縄ではこの種の訓練には不満足である。アメリカ本国でもこれらの必要とされる訓練適地はすくないのでしょうね。雄大な山谷はあるでしょうが。
 他の報道機関でもこのこと事実を述べているものはないようです。

 中国が今の状況では、アメリカとの協調は最も大事なことですが、報道にはもう少し多角的な取材をしてほしいものです。事実を知ったうえでの庶民の理解・判断がしたいものです。

 自衛隊もオスプレイの購入を決めました。オスプレイはネパールでの救援に向かいましたが、高地での運用には制限があるらしく、はなばなしい報道はありません。ネパール政府は大型ヘリコプターの救援には差し止めを命じています。今度の横田基地に配備されるオスプレイは空軍型で夜間や渓谷でも飛べるようなレーダー設備を持っています。海兵隊型にはこの種の装備はないようですので、自衛隊は空軍型を購入したほうがいいのではないでしょうか?


    2015-5-13






      チューズデーに逢うまで

           Until Tuesday
  
        
       チューズデイとルイス元大尉


  ニューヨークタイムズの3年連続のベストセラーを元米国陸軍大尉加藤喬さんの訳で出版されました。これがメルマガで途中まで紹介されていて、そのイラク戦争の実際の具体的な戦争描写に興味をもち購入。

 主人公ルイス・カルロス・モンタバン元陸軍大尉は高校を卒業後陸軍に入隊。イラク戦争で小隊長として従軍。 彼はターミネーターと異名をとるほどでしたが、脳と脊髄に負傷しPTSDを発病し名誉除隊を余儀なくされました。 盲導犬のことは皆が知っていますが、精神的な障害を受けた人にも介助犬・チューズデイが有効だと、このストーリーで世に知ら示めました。

 7/26から集団的自衛権の国会論争が始まっています。政府答弁が錯そうしています、自衛隊のリスクは高まっていないとの答弁もあります。 
 イラクとアフガニスタン戦争での復員兵35万人が米国退役軍人省でPTSDの治療を受けています。 装甲救急車も装備していない自衛隊の現状です。これからは戦死・戦傷病・PTSD・脱走など問題百出です。今後の活動如何では予算・支援体制に相当の準備が想定されます。あとで想定外だといわずに慎重審議を望みます。(予算は増やさないと委員会で答弁)

 もうひとつ、この本の中に主人公はわずか15名余の小隊で、イラクトシリア国境の検問所で密輸対策に奔走するシーンが描かれています。士官教育の中で如何に文治的な教育が大切か知らされます。防衛大学でイジメの問題がありましたが、兵器的な教育も大事ですが、人文・哲学的な教育も必要とされます。それにふさわしい人材も防衛大学から排除しないで育てていく必要ありです。一般大学からの幹部も分け隔てなく公平な人事を望みます。PKO的な作戦がこれから増えるのならいっそうです。


     
      追記
  

防衛省は27日の衆院平和安全法制特別委員会で、特別措置法でインド洋やイラクに派遣された自衛官のうち、54人が自殺したと明らかにした。防衛省によると、インド洋が海自25人で、イラクが陸自21人、空自8人の計29人。(共同通信 5月27日 電子版)


      2015-5-28


    鉄格子の中の仔犬プログラム


 






      ナチス 全権委任法  

<                       
                        ドイツ国会議事堂炎上


  7月25日の麻生太郎財務相の講演会の発言で、ワイマール憲法は、ある日気がついたらナチス憲法に変わっていたと述べました。だが実は1933年の3月23日の全権委任法の成立により、ワイマール憲法は実質的に効力を失ったということが事実です。戦後の1949年の5月23日に成立したドイツ連邦共和国基本法までその憲法は存続した。

 ヒットラー政権ができて、まもなく国会放火事件がおきる。共産党のしわざだと大統領緊急令をだして、共産党員、無政府主義者、社会民主党員を予防拘禁した。ナチス党はドイツ国家人民党、中央党の協力を得て3分の2の賛成を確保して、全権委任法を成立させた。
 
 世界恐慌により失業者が増大して、少数政党乱立の議会は有効な手を打てませんでした。従い左右の極端な共産党とナチス党が勢力を得た状況になりました。ナチスはこの法案制定時でも45%程度の議員数ですが、この法で独裁政権になりました。当時の最も民主的な憲法と云われたワイマール憲法のなかで合法的に全権委任法が成立しました。

 後の世の人は誤解があるかもしれません。先の大戦中のの悪しきことについて、戦後のドイツ国民は全てナチスのせいにしています。 ヒットラーのナチス政権は汚い手は使いましたが、クーデターでも何でもなく、合法的に政権が成立したものです。全権委任法により立法権をナチス政府に委譲して、独裁政権を得ました。国民は極左と極右の選択でナチスに期待したというべきでしょう。
 軍事生産を猛烈に拡大したことで、失業者が減少して生活が良くなったのが、そのドイツ国民がナチスを支えた背景です。
 アベノミクスで期待がふくらみ、違憲の法制をつくろうとしているのと同じ状況であるとはいいませんけれども。
 でも、ドイツが戦時中にやったことを全部ナチスのせいにして、日本がやったことに対して、今のドイツが教訓をたれるのはよしてください。レベルが超違いすぎでしょう。


 1929 10月24日  世界恐慌
 1932 7月31日  ナチ党は第1党になる
 1933 1月30日  ヒットラー内閣
     2月27日  国会議事堂放火事件
     2月28日  民族と国家を防衛するための大統領緊急令
            基本的人権や労働者の権利停止 
     3月1日   共産党抹殺をゲーリングがラジオ放送
     3月23日  全権委任法成立 (ナチス議席45%)
     10月21日 国際連盟脱退
 1935 5月16日  再軍備宣言
 1936 3月7日   ラインラント進駐
 1939 9月1日   ポーランド侵攻 第2次世界大戦


       2015-7-4



    追記
       
  パリで大きなテロ事件が起きました。 日本でもこんな事件が起きて、それで思考が停止して、全権委任の非常事態法が制定されることがないように気をつけねばなりません。
 ナチも国会焼き討ちテロをきっかけにして独裁に至りました。

 これからはテロは避けられないものとして、負けないで冷静に対処する必要があります。  日本で化学兵器のテロは実際に起きました。 日本にも警察・公安・情報室などの政府機関があります。それが見当はずれな対応でマークしていなかったのもそれが起きた一因です。まず既存のものの有効活用が大事といえます。

 パリ市民は今回の事件でも、喪に服しているとはいえ、冷静に日常活動をしています。
解決には1世紀もかかるでしょう。

    2015-11-16











     徴兵制  集団的安全保障の後
                           

                  


        古くからある新しい税  再掲

 納税には金納・物納があります。労務提供による納税はすっかり忘れ去られたものになっています。古くは防人、明治になって徴兵などがありました。同じ敗戦国でもドイツの場合は、徴兵制度が存在します。現代日本ではそんなものを話題にあげようものなら、目をむかれて総スカンをくうのが関の山です。この復活を持ち出すのでは、ありません。でも日本の危うさは、もし日本のどこかが攻撃でもされるような事態になったとき、リメンバーパールハーバーではないですが、事前に何もタブー化して検討していなかったがゆえに、徴兵制に一気にいくのではないかと懸念しております。徴兵制に行く前には、軍法会議の問題、軍隊につきもののいじめの問題、軍隊と市民社会の問題など検討しておかねばならないことが多いです。
 バブル崩壊のあと金納では限界が見えて、限られた予算のなかでは、労役による負担を考えた方がよいと思います。それも世代間の公平な負担を前提とします。福祉施設の介護や先に述べた消防団的な郷土防衛隊構想の参加など、議論を尽くして、人生で半年くらいの労役負担が必要と思います。

                                 2013-7-10
   

  安保法案の議論のなかで、政府側の法案を合憲とする憲法学者は3人とも徴兵制を合憲としていることが判明しました。民主党の枝野幹事長が、集団的自衛権と同じように、憲法には明確に徴兵制は違憲と書かれていない。徴兵は苦役でなく名誉だと云えば憲法違反でなくなると警鐘しています。
 書き出しに2年前にアップした・古くからある新しい税・を再掲しています。この問題がヴィヴィットな議論になるとは爺爺も驚いています。  
  冷戦の時代ここで・西ドイツの予備役と冷戦の終結・に書いていますが、ドイツは徴兵制を施行して100万人の予備役を装備して、ソ連に対処しました。同盟のアメリカでも、今よりはもっと状況は良かったはずですが、それだけの兵員をドイツに配置することはできませんでした。ドイツは冷戦に勝利して現在は志願制になっています。
 日本も全面戦争の事態にならないかぎり根こそぎ動員の徴兵制にはならないと思いますが、選抜徴兵制の可能性は大いにありです。

 過去に日本は、徴兵制では失敗しています。壮絶な隊内での鉄拳制裁で秩序を維持していました。壮絶ないじめもありました。
 また旧軍には住民を守る意識が無く、轢き殺しても進軍せよ、住民を軍の盾につかったり、守ることを放棄して集団自殺に追い込みました。アメリカは沖縄戦で30万人の住民に対しての準備をしていたといいます。

 アメリカでは、戦争が始まると、大学で軍に志願する学生が多くてガランとしてきたり、映画プライベートライアンのように兄弟の最後の1人を助けよとの命令がでたり、戦艦大和が激戦で沈みかけている横で米の飛行艇が着水してパイロットを救助していたなど、民主主義の軍隊はかくも違うものです。物量だけで負けたのではありません。

 石破さんは徴兵制は合憲だと発言されたようですが、過去にも命令を聞かぬ兵には軍法会議で最高死刑の判決も辞さぬ発言をされています。ドイツでは軍法会議は必要ないと設置していません。過去を踏まえての民主主義の軍の構築が望まれます。
 自衛隊や防衛大学ではイジメの問題がしばしば起こっています。事なかれの対処のようにも感じられますが、徴兵した兵の問題としては大きな問題です。我が子女が兵舎でイジメにあうのですから。民主主義の軍隊の徴兵は軍事官僚への監視役の機能を持つものでもあるのです、それでなくては強くなりません。

この問題はそれに関わる40歳以下の若い世代が真剣に考えておくことです。老生のような自分が徴兵されない安全な場所にいてその論議に加わる資格はありません。

        2015-7-16



   追補

  さだまさしさんの”戦友”
           
  ”戦友”という言葉を、この国は二度と作ってはいけない。だが、かつてあった”せめて自分が盾になろう”と思い込み、または思い込もうとして戦った青春の”こころ”を踏みにじることは許せない。僕が恋の歌を歌いながら、若い娘さんにチヤホヤされながら過ごしたそんな年頃を、彼らは命を賭けて戦って生きたのだ。

それが”マインドコントロールであった”と冷静に笑える人は、人の”こころ”の痛みなど理解できまい。
人はそれほど馬鹿ではない。あの当時だって、わかってなにかに騙されていた人や全てを理解した上で死んだ兵士もいるのだ。

戦後の最も恥ずべきは、そういう”理屈ではない、人のこころ”の痛みを認識できない社会にある。いまの理屈でもって平気で過去の理屈を笑う態度は、卑怯卑劣だと知るべきだ。だから過去に学べない時代になったのだ。

      「心の時代」サンマー出版刊より

     2015-11-2


  














      文民統制 その1 

 
      
        護衛艦いずも ?  ヘリコプター空母 いずも


 海上自衛隊最大の護衛艦・いずも・が3月25日に就役した。軍人はいつでも最新最強の兵器を持ちたがります。旧軍の正規空母加賀と同等のサイズの船を建造しながらDDH・ヘリコプター駆逐艦しらねの代艦ゆえに護衛艦と称しています。

 いずもは対艦ミサイルや対空ミサイルを積んでいません、20mmの近接防御用対空機関砲のみの武装です。ゆえに被護衛艦と称されるゆえんです。

 空母加賀は元は戦艦として設計されましたので、空母にするため何度か改装しています、巡洋艦並の20cm砲を装備していた時があります。空母機能を高めるために、その砲武装をとりはずした形で参戦しました。 いずも も空母として建艦されたことに間違いはないでしょう。自衛隊員も空母と思っているでしょう。 いずもの飛行甲板にはF-35Bの垂直離着陸が可能なように耐熱処理がされています。船首にジャンプ台をとりつければ、短期間で即攻撃型空母になります。

 今の防衛大綱にはヘリ空母の装備はない。閣議決定をして国会で議論して決めたことではありません。(極左と言われる人も無関心のようです。) つまり国会と納税者をだましているのです。このような無し崩し的なことを許せばさらにエスカレートしていくだろう。おまけに、これからは海外で自衛隊は血を流すことになります。軍事の暴走に気をつけなければならないでしょう。

 また自衛艦の練度には定評があります。世界の艦船が集う・リムパック・でも好成績です。しかし勤務した部隊と使ったことがある装備以上の軍事知識を持つ人はまれであると云われています。それゆえに政治がより大きな見地から、専門家にだまされずに、合理的な判断を下す必要がある。軍事的な整合性よりも政治や外交的な判断を優先すべき場合もあり。それこそが文民統制である。

 詳しくは下記の清谷さんの詳細をお読みください。


  文民統制の放棄! なぜ空母・いずも・がうまれたか
    護衛艦いずも・は、護衛能力のない被護衛艦

   軍事ジャーナリスト 清谷信一さんによる

   http://toyokeizai.net/articles/-/64841?page=6

 
            2015-8-6





       文民統制  その2   

  
  未だに文民統制は文官・背広組により軍官・制服組をコントロール・支配下におくことだ、と報道においてすら誤解されています。戦後の政治でもそのように運用されていました。 2015年6月10日成立した防衛庁設置法改正案により文官統制が廃止され、大臣を軍官が直接補佐するように改められました。

 若い佐官の時は元気のいい発言をしていたのに、一佐になると途端におとなしくなるという話を聞きます。今までは将官人事は文官が握っていたのが理由だそうです。こんどは将官人事がどのようになったのかは報道では分かりません。 これから海外に出て戦闘する世の中ですので、将官人事は国会の承認事項にする必要があります。それがシビリアンコントロール・文民統制です。 軍事に限らずお役人は人事を握らなければコントロールできません。 
三無事件でクーデーターを計画した事件が戦後にありました。三矢研究では二週間で総動員体制を築く研究もされています。 これからも軍官僚の文民統制をはずれた政治的な行動には注意が必要です。

 選挙で国民の負託を受けた政治家が軍に対して政策決定で優位にあることがシビリアンコントロールで民主主義の大原則です。
 軍を軍事領域に閉じ込めてるのではなく、文民や政治家・国民と価値観を共有して一般社会にとりこみコントロールすることが重要です。そのためには、防衛大学の教育を専門分野ばかりの教育ではなく、鈴木貫太郎が海軍兵学校での教育方針・歴史及び哲学教育の強化をするべきでしょう。

  まとめて
 1. 将官人事の国会承認
 2. 防衛大学での歴史・哲学教育の強化
 3. 幹部昇進での一般大学卒と防大卒との区別のない昇進制度


            2015-8-15

  





   
           テロは怖いのか? 
 

      
      鳥越俊太郎さん

 鳥越さんのご意見は下記の日刊ゲンダイニュースをお読みください。
集団自衛権を行使するようになれば、テロの標的になり怖いということのようです。

 日本は先の大戦に敗戦して占領統治を経験した。日本の歴史上初めての体験です。国体は護持できました。米国から平和憲法も押しつけられる。おまけに文化的なことまで、パンを食べるようになった。でも1985年には、ジャパンアズナンバーワンといわれるまでの復興を遂げました。
 庶民には、戦前の軍部の強制より占領軍の統治のほうが、自由で良いと受け入れたのではないでしょうか。 世界史的にも希なシアワセな占領当時を経験したということでしょう。アングロサクソンの統治だから良かったようなものですが、戦争に負けてもこんなもんだという間違った観念が庶民に常識化してきたのではないでしょうか。
 現在対峙している中国のチベット、ウイグル、モンゴルの状況はどうでしょう? 日本がそれと同じ境遇を甘受出来るわけはありません。洗脳された中国の庶民から倍返しされることになるでしょう。

 中国のバブルがはじけそうな兆候が見えてきました。その国では政府が軍部をコントロールできていない戦前の日本と同じ状況にあります。 一部の軍部が暴走することも考えられます。 国民の不満を外国に求めるようになったら、日本はその一番の対象国です。例えこちらに義やマコトがあると、慢心して油断してはいけません。 最悪の場合に日本一国で対処できますか? 1000兆円以上の借金があるわが国で、独自の国防に今以上の予算がかけられますか?

 日米安保条約は戦後70年の平和をもたらしました。 これは今でも集団的自衛権の行使をしているという事ではないのですか? 
 共和党の人気大統領候補トランプ氏が、日米安保の片務性を演説して大喝采を受けました。日本は駐留を認めてその多くの経費を支払っています。そのことを米国民に一層の衆智させなければなりませんが、今のままでは安心しておられません。 

 日本でも化学兵器のテロが起きました。幸い被害は少なくてすみました。でもテロでは数千人の被害に限定されます。先の大戦では300万人の死亡者をだしました。それに比べればテロはまだましです。 テロはある程度の被害は避けられないし、受け入れるしかないでしょう。

 平和憲法は確かに日本の海外派兵をしないことには役立ちました。その高邁な思想に共鳴して、それが今まで日本に攻めてこなかった理由にはなりません。
 限定的な有志連合にも加わるような同盟関係を築かなければ守ることはできないと思います。対象国のゆるやかな自滅をこちらの被害を少なくして、今のところ待つしかありません。その後で安保は見直せばいいのです。核は核でしか守れないし、平和は軍事バランスをとることでしか守れません。

 安倍さんの今の集団的自衛権のすすめ方には怒りを覚えるくらいです。未だにヤジを飛ばす人間性・指導者の自覚のなさにはアキレてしまいます。何をいってもウソのように聞こえる演説にも困ったものです。まともに必要性を訴えることなくゴマカシで進めようとする態度も許せません。 テロが怖いから反対だ、安部がキライだから反対だということを進めてしまうと間違った認識を相手に与えかねません。本当に中国の現在ある脅威を庶民に認識してもらい、今回の法案を時限立法で成立させることを望みます。
 ナチに対しての融和政策に反対して、その後のナチの行動を見据えていたチャーチルを思いだすべきでしょう。


  鳥越俊太郎が警鐘 集団的自衛権で日本はテロの標的になる
      日刊ゲンダイ ニュースより
   http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/162689


           2015-8-29


      追記
       
 パリの同時多発テロが起こました。心よりお悔やみ申し上げます。 同様に各地でもテロは起きています。被害者の方の早い回復をお祈りいたします。

 日本在住のイスラム教徒の方からは、テロリストの行為はイスラムの教えに反しており、それはどの宗教も同じだと思う、レバノンとフランスで被害に遭われた方々に哀悼の意を表します。 多くのイスラムの方は同じ考えでしょう。 

 今回のパリの犯人の中に難民で紛れ込んだ人がいたようです。 ますます難民のことも複雑で大変なことになりました。


             2015-11-16













    映画 ドローン・オブ・ウオー 
   

    


 NHKの番組・東京大空襲(10万人の死者)のインタビューで、ル・メイ将軍は戦争に勝たなければ自分は、戦争犯罪人であったろうと述べています。 戦後になって東京大空襲を指揮したその彼に対して、勲1等旭日大綬章を授与しました。属国とはいえ、そこまでしなくてもの思いです。昭和天皇は手渡しが慣例のこの勲章を手渡ししなかったといいます。

 都市爆撃中の爆撃機が撃墜されて、パラシュートで脱出した乗組員を憤激のあまり殺してしまった民間人は、戦後逮捕され戦犯で死刑になっています。 大量の民間人を殺した軍人も撃墜されると捕虜扱いになり、人道を理由に保護の対象になるという、負けたがゆえの矛盾が露呈しました。

 爆撃機のパイロットは、陸軍の兵士と違い直接目視の場で、命のやり取りをするわけではありません。しかし、この映画のドローン・無人攻撃偵察機になると、映画のように鮮明な画面で対象を確認して攻撃する時代になりました。従いこの映画で描かれた主人公のような苦悩が起きます。それにしても見えないドローンからの映像は映画では鮮明です。でも機密に属することだから解像度は映画では落としてあると思います。現在ではピンポイントで個人をねらうことはできませんが、狙撃銃みたいなもので攻撃できるなら、個人的な攻撃にもつかえそうです。武器の進歩は限りないです。
 
 戦前の我が軍部のように敵味方の民間人への考慮が極めて薄かったのに比べて、主人公のようにそれを配慮する時代になったのは、わずかな進歩ですけれど。

 米軍は戦争効率を上げる目的で、人的被害を避けるために、対テロ戦争ではなおさらドローンを多用するようになりました。 映画・レッド・バロンのような第1次大戦時の戦闘機どうしの戦いですと、騎士・武士の戦いで、紳士的な騎士道精神が発揮される郷愁とは程遠くなりました。 しかし忘れてならないのは、日本でもそうであったように、戦争・戦闘には攻撃する側とされる側の立場があります。映画ではパイロットの側だけ描かれていますが、相手の側を描かないと満足したものにはなりません。

 これから海外で戦う自衛隊は果たしてどのようなものになるのでしょうか? 戦前の軍隊の悪い場面を継承していないことを望みます。ドローン攻撃が被害が少なく効率がよいと自衛隊にも参加を要請されるのでしょうか? 見えない空は戦闘場所ではないと言い出すのではないかと心配です。


        2015-10-12












   緊急提言 

      国連軍創設  イスラム国の解決にむけて

 

  
  今回のパリのテロ事件で、ロシアとフランスは同盟国と称してシリア空爆で共同作戦をとることになりました。 フランスはロシアに対してウクラナイナ問題で制裁中にもかかわらずです。  最近に中国の人質がイスラム国に殺害されました。 ロシア旅客機が爆破テロにもあいました。

 空爆だけでは問題が解決しません。 戦闘地上部隊の現地の占領・奪還でしか解決できないでしよう。クルド人やイラク人の軍隊にそれを任せるつもりのようですが、相当に時間がかかることになります。

 このように世界にテロ被害が広がった状況では、国連で大国による国連軍が創設できるチャンスではないでしょうか? イスラム国は2万5千人の人員と云われていますので、その5倍以上の人員をそろえる必要があります。 それで国連に拒否権を持つ国には1個師団の派兵で、米英仏露中で5個師団とカナダ・独・日・伊・韓・インド・豪州は旅団で7個旅団、エジプト・サウジアラビア・インド・南アフリカ・インドネシア・マレ-シア・タイ・トルコは連隊で8個連隊これぐらいで十分な戦力になるでしょう。

 朝鮮戦争のときのトリッキーな国連軍ではなく、今回が人類発の本当の歴史的な国連軍になるはずです。シリア政府と協定して対イスラム国に集中限定する必要があります。

 日本が提案しては、いかがでしょう? これは戦争提案ではありません。国連による平和創設提案です。 これを戦争法案と反対する人は国内にはいないはずです。

 その後の旧イスラム国の占領行政も10年はかかると責任は持たねばなりませんが、その覚悟も必要でしょう。 難民に帰国してもらい、平和の安堵を感じた生活を支援していかなければならないでしよう。 日本は世界にも稀な幸せな占領行政を経験したのですから、多大な貢献ができるはずです。

 この程度の提案を誰もしていなくて、田舎爺しか影響力の無いブログ・HPでしか発言する人がいないのはさみしい限りです。 それも自分が言って行けない老人のたわごとですから。

 
    2015-11-21

   追記

  昨日トルコがロシアの戦闘爆撃機を撃墜しました。混沌としてきました。

       2015-11-25

 













  



      妻との特攻 谷藤徹夫・朝子  

            豊田正義著 角川書店

   

          


  夏の恒例の戦争特番ドラマとして放映されました。 ご覧になった方も多いと思います。  終戦後の8月19日に満州で特攻がありました。それも2人の女性が同乗していました。 元軍幹部はあれは命令による特攻でないから、単なる自殺行為だと蔑み、女性を同乗させたことを軍紀違反と非難した。彼らは忘れられ犬死同然の扱いを受けました。
  しかし元第5練習飛行隊の有志が立ち上がり厚生省と交渉して昭和32年に戦没者と認定され遺族は年金を受けることができた。昭和42年には世田谷山観音寺にかれらの神州不滅特攻隊の慰霊碑が建立された。

  彼らは二宮准尉による偵察により、関東軍(山田乙三総司令官)が開拓民を見捨てて撤退したあと、避難民がソ連軍による虐殺・葛根廟事件を見たことから、一時でも戦車に体当たりして進撃を止めようとしたことが特攻の理由だといわれています。関東軍は、 居留民の保護を目的として始まった歴史を忘れた行いをしました。 

 一方では、根本博満蒙軍司令官はすべての日本人の避難が終わるまでの自衛戦闘を行い武装解除をしませんでした。 また千島列島では樋口季一郎将軍占守島に終戦後に上陸戦闘を仕掛けてきたソ連軍を撃退しました。北海道を守りました。

  いずれも上部からの指令に違反した司令官の見識と独断による決断です。軍隊といえども最後は自分の責任による判断が必要とされます。 何万人のも命を救うことになりました。 昨今の阪神大震災の折に救助が遅れた陸上自衛隊司令官が涙を流して弁明しましたが、旧軍の良かった面は継承されていないようです。 石原莞爾の独走を引き継がれても困りますが。


  神州不滅特別攻撃隊

  1.  今田達夫 少尉   広島 26歳
  2.  岩佐輝夫 少尉   北海道 25歳
  3.  馬場伊代次 少尉  山形 24歳
  4.  大倉巌 少尉    北海道 23歳
  5.  宮川進二 少尉   東京 23歳
  6.  波多野五男 少尉  広島 22歳
  7.  北島孝次 少尉   東京 22歳
  8.  伴元和 少尉     石川 年不明 エンジン故障
  9.  二宮清 准尉     静岡 27歳 
  10. 日野敏一 少尉   兵庫 21歳
  11. 谷藤徹夫 少尉   青森 22歳
     谷藤朝子       24歳
     スミ子         不明  

  特攻は2階級特進して大尉の階級で記録されたものをよく見かけます。少尉クラスの士官を特攻に従事させたからです。今回はそれもされていないようです。
     奇跡の将軍 樋口季一郎  68分  いいね 
     https://www.youtube.com/watch?v=4caq5e_toz8
                  

            2015-12-30










    陸軍桶川飛行学校  練習機での特攻

    熊谷陸軍飛行学校桶川分教所

 



   
   元桶川飛行学校跡

  桶川市川田谷にある元桶川飛行学校に行ってきました。 荒川沿いの本田飛行場(元桶川飛行学校 滑走路)の近くにあります。 日本で唯一現存する飛行学校の宿舎が残っており、現在は展示物をその中で公開(土日祭日)されている。
 なお現状は70年以上経たものゆえ痛みが厳しく、保守普及作業も計画されている。

  
  展示


 個人的には爺爺は海軍経理学校の宿舎を利用した学校の寮生であったので、懐かしさを覚えました。その48年前でも2階廊下から下が透けて見えるほど老朽していて、1年で建て替えて鉄筋の新寮になりましたが。

  桶川飛行場は、熊谷にあった陸軍飛行学校の分教場で、召集下士官や少年飛行兵、特別操縦見習士官などの操縦訓練をしていた。初心者用の通称「赤とんぼ」という複葉の飛行機が16、17機あり、数か月に一度、50〜70人の学生が入学してきて、気象学、航空工学や基本操縦を学んでいた。生徒・学生、本部兵舎の事務職員以外に、飛行場には、飛行機の整備班、燃料担当の補給班、格納庫内の雑務を担当する庫内班などがあった。

  
  練習風景

  
   整備風景

 初練、中練という操縦の基本を教える学校であったが、時には、高等練習機による高度な操縦を教えることもあった。学生は、ここを卒業すると、福岡の太刀洗(たちあらい)飛行学校や外地の飛行場で、実戦機の訓練に入った。

昭和20年ごろになると、桶川分教場は、特攻隊の訓練基地も兼ねるようになり、特攻練
習用の97式戦闘機や99式高練(高等練習機)など、実戦機に近い飛行機を使用した。




   
   キ55 99式高等練習機 昭和15年配備 1386機生産


 昭和20年4月5日、第79振武特別攻撃隊12機(99式高等練習機)が鹿児島知覧に向け進発した。

  
  第79振武隊12名 4月16日出撃

  • 山田信義大尉 (昭和20年4月16日出撃)愛知県出身
  • 郷田志郎大尉 大分県出身
  • 二村(ふたむら)源八大尉 大分県出身
  • 清水義雄大尉 滋賀県出身
  • 田中富太郎大尉 群馬県出身
  • 山本研一大尉 京都府出身
  • 難波武士少尉 岡山県出身
  • 佐藤新平少尉 岩手県出身
  • 上野實少尉 茨城県出身
  • 川島猪之助少尉 栃木県出身
  • 池田保男大尉 (昭和20年4月22日出撃)新潟県出身



  歴史

 昭和12 6月  熊谷陸軍飛行学校桶川分教所開校 下士官操縦学生入校
 昭和15 2月  木造格納庫完成
 昭和16 12月  開戦
 昭和18 4月  少年飛行兵入校 桶川教育隊と呼称
 昭和18 10月 特別操縦見習士官第1期87名卒業71名(学徒出陣)
 昭和20 2月  熊谷陸軍飛行学校廃止 特攻講習開始
 昭和20 4月  第79神武隊進発
 昭和20 4月16日 第79神武隊は沖縄で特攻により散華された
 昭和20 8月15日 終戦  その後廃校  戦災被災者の施設として利用

土・日曜日と祭日に建物内部を公開しています。 近くに改修作業で公開が中断される可能性があります。 お問い合わせ桶川市役所 048-786-3211


     2015-12-5








     陸軍特別操縦士見習塩官   準備中









         観戦武官   

  

    
     沙河会戦 黒木将軍と英国観戦武官ハミルトン


  秋山真之が米西戦争で港湾封鎖を学び、日露戦争で旅順港閉塞作戦をしたことは有名です。

 ここでもアルゼンテイン士官・ガルシアのことを書いています。それは詳細な分析でよくわかったなあという優れたものです。英国のハミルトンも 同様です。 アメリカはマッカ−サ−の父親が派遣されマッカ−サ−も副官として同伴しました。 占領軍司令官となって日本に来て、彼はなんて今の将軍達には日露戦争のときの将軍たちと違うことかと嘆きます。

  日露戦争は陸海軍とも近代戦のさきがけとなったものです。旅順攻撃で機関銃で守られた側に突撃攻撃の無謀さを学んだはずですが、第1次大戦ではそれが生かされずに数百万にんの戦死者をだしました。 同様に日本でも第1次大戦の教訓を生かせませんでした。  第2次大戦では観戦武官の制度は世界的に広がった戦い故でしょうか、見られなくなりました。 日本の自衛隊は密かにでも湾岸戦争など派遣しているのでしょうか?


武官名
戦争名
観戦・報告・その後
最終

地位
日本 大山巌 普仏戦争
元帥
日本 秋山真之 米西戦争
中将
日本 柴五郎 義和団の乱
大将
アルゼンテイン マヌエル・ガルシア 日露戦争 日本海海戦・軍政に関する報告 海軍大臣
イギリス イアン・ハミルトン 日露戦争 第1軍に従事 大将
イギリス ペケナム 日露戦争 戦艦ドレッドノートの設計に活かす 大将
フランス コリヴィザール 日露戦争

米国 アーサー・マッカーサー 日露戦争 野木将軍の第3軍に随伴 中将
米国 パーシング 日露戦争

ドイツ ホフマン・マックス 日露戦争 タンネンブルグの戦い 中将
ブラジル
日露戦争

チリ
日露戦争

オーストリア
日露戦争

オスマン帝国 ベルテブ・パシャ 日露戦争 旅順・奉天の戦いで負傷 参謀本部長
イタリア
日露戦争

スエーデン
日露戦争

スイス フィリッツ・ゲルチェ 日露戦争

スペイン
日露戦争

日本 下村忠助 第1次大戦 ユトランド沖の海戦で戦死 中佐


       2015-12-












     ル−ズベルトが日本を追い込んだ  準備中


     マッカラム覚書  1940年10月作成

 1.太平洋の英軍基地、特にシンガポールの使用について英国との協定締結。

 2.蘭領東インド(現在のインドネシア)内の基地施設の使用及び補給物資の取得に関す  るオランダとの協定締結。

 3.蒋介石政権への、可能なあらゆる援助の提供。

 4.遠距離航行能力を有する重巡洋艦一個戦隊を東洋、フィリピンまたはシンガポールヘ  派遣すること。

 5.潜水戦隊二隊の東洋派遣。

 6.現在、ハワイ諸島にいる米艦隊主力を維持すること。

 7.日本の不当な経済的要求、特に石油に対する要求をオランダが拒否するよう主張す  ること。

 8.英帝国が押しつける同様な通商禁止と協力して行われる、日本との全面的な通商禁  止。






  日本を挑発し、暴発させて最初の一撃を打たせることがル−ズベルトの狙い。
暗号解読でアメリカは日本の攻撃を知っていました。本来ならハワイの海軍に知らせて防衛措置をとるべきでした。日本の真珠湾攻撃をだまし討ちにあったと宣伝しました。











  海上自衛隊と航海科の充実

   海上自衛隊と航海科の充実 その2

   マーケットの暴力・衆愚政治のツケの支払い








   

イラク戦争の参戦国  準備中

  湾岸戦争 1990年8月-1991年2月
  イラク戦争 2003年3月−8月

 湾岸戦争は国連安保理の決議に基ずくものでしたが、イラク戦争はアメリカ主体の有志
連合が軍事介入した。

      イラク戦争戦死者数

 アメリカ     4065名
 イギリス      176名
 イタリア       33名
 ポーランド     23名
 ウクライナ     18名



 










    満州事変   緒方貞子著   準備中
        政策の形成過程

                            

  

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1930年代の海外侵略   準備中

 ウクライナの今回の紛争で1930年代の海外侵略に似ていると言われています。

 1935   イタリアのエチオピア侵攻 独のザール併合

 1936   独のラインラント進駐   スペイン内戦(独伊ソ連陥入)

 1937   日中戦争

 1938   独のオーストリア併合  独のズデーデン併合

 1939   独のチェコスロバキア解体  伊のアルバニア併合







     

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